〜費用・希望が伝わっていなかった等〜
葬儀が終わった後に後悔したな、準備しておけばよかったなというお声を聞くことがあります。
終活や葬儀の準備をせずに人生の最期を迎えたことで、遺族や本人が後悔してしまうケースは少なくありません。
以下は、よくある後悔ランキングとその対策です。
第1位:費用の目安や準備が不十分だった
- 葬儀費用やお墓代、法要の費用などを事前に把握せず、思った以上に高額になり驚くケースが多発。
- 葬儀社に任せきりで請求書をみてびっくりした。
- ▶︎ 対策:事前に葬儀社から見積もりを取り、予算の目安を明確にする。エンディングノートに希望予算を明記。
第2位:本人の希望が分からず家族が迷った
- 葬儀の形式(宗教あり・なし、直葬、家族葬など)や納骨先が分からず、家族が悩む。
- 誰を声をかけるか、また親しい人にお声をかけたいが連絡先がわからない。
- ▶︎ 対策:希望をエンディングノートに記し、必要であれば家族と話し合っておく。
第3位:遺品整理が大変すぎた
- モノが多く、何を捨てていいか分からず、心身ともに疲弊する遺族が多い。
- 故人と同居していないなど、ご自身の家と故人宅との行き来も大変。
- ▶︎ 対策:生前から思い出の品や不要なものを少しずつ整理。
第4位:相続でトラブルになった
- 遺言書がなかったために兄弟間で争いに発展するケースも。
- 葬儀の相談する時から揉め事があるケースもあります。
(故人に対してサービスをする、しないなども…非常に悲しいです) - ▶︎ 対策:法的に有効な遺言書を作成し、公正証書化することも検討。
第5位:スマホやSNSなどのデジタル遺産の扱いに困った
- パスワードが分からず、写真もデータも開けないことがある。
- ▶︎ 対策:重要なアカウントの情報はメモに残すか、信頼できる人と共有。
後悔しない終活のための知恵とおすすめポイント
後悔を防ぐためには「備えあれば憂いなし」の考え方が何より大切です。ここでは、具体的に取り入れやすい知恵やおすすめをいくつか紹介します。
1. 定期的な見直しを忘れずに
一度エンディングノートや希望をまとめても、年齢や家族構成、生活スタイルが変われば内容も変わる可能性があります。1〜2年に一度は内容を見直しましょう。
2. 家族との定期的な会話を
自分の希望を伝えるだけでなく、家族の考えを聞くことも大切です。終活は一方通行ではなく、家族全体で共有すべきテーマです。
3. 地域の終活イベントやセミナーを活用
市区町村や葬儀社、NPOなどが主催する終活セミナーや相談会では、気軽に情報収集ができます。パンフレットや講師の話は、意外と役立つ内容が満載です。
4. 小さな達成感を積み重ねる
一気に全部やろうとせず、1ページでもノートを書いたらOK。思い出のアルバムを1冊整理したらOK。小さな達成感が次の一歩につながります。
5. 「もしもノート」や「エンディングノートアプリ」の活用
近年ではスマートフォンで入力・保管できる終活ツールも多く、紙に書くのが苦手な方にもおすすめです。
専門家に相談するという選択肢
終活を進めるなかで、「これで本当に大丈夫?」「何から優先すべき?」と不安になることもあるでしょう。そんなときは、終活に詳しい専門家に相談するのも一つの手です。
たとえば、
- ファイナンシャルプランナーは、老後資金や相続税対策についてアドバイスをしてくれます。
- 司法書士や行政書士は、遺言書の作成や相続手続きのサポートを行っています。
- 葬儀・供養のプロである葬祭ディレクターや寺院関係者に相談すれば、希望に沿った最期のかたちを具体的に考えることができます。
地域によっては、市区町村(役場等)やNPO法人が開催する「終活セミナー」や無料相談会もあります。
葬儀社のイベントなどでも専門家が来ていることもあります。
自分一人で抱え込まず、信頼できる人や機関の力を借りながら、納得のいく終活を目指しましょう。
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