関係性別にわかりやすく解説
お通夜や葬儀に参列する際、「香典っていくら包めばいいの?」と迷ったことはありませんか?
金額に明確な決まりがない分、かえって不安になることも多いですよね。
香典は、亡くなった方への弔意を表すとともに、ご遺族の葬儀費用を助ける「お供え」の意味も持ちます。
今回は、故人との関係性別に、一般的な相場とマナーをわかりやすくご紹介します。
■ 香典の金額は“関係性”で決まる
香典の金額は、基本的に以下の3つの要素で決まります:
- 故人との関係性(親族・友人・仕事関係など)
- 自分の年齢・立場(20代、40代、会社の役職など)
- 地域の風習(東日本と西日本で相場が異なる場合も)
それでは、具体的なケースごとに相場を見ていきましょう。
■ 親族の場合
続柄 | 一般的な金額相場 |
---|---|
両親 | 5万〜10万円 |
兄弟姉妹 | 3万〜5万円 |
祖父母 | 1万〜3万円 |
おじ・おば | 1万〜3万円 |
いとこ | 5千〜1万円 |
親族の場合は、年齢や付き合いの深さ、家族全体でどのような関係かによって幅があります。
両親や兄弟など“直系”の場合は5万円以上が一般的ですが、若い世代(20代など)であれば1万〜3万円でもマナー違反ではありません。
■ 友人・知人・ご近所の場合
関係性 | 一般的な相場 |
---|---|
親しい友人 | 5千〜1万円 |
ご近所付き合い | 3千〜5千円 |
知人・同級生 | 3千〜5千円 |
香典はあくまで「気持ち」が第一。
普段からの付き合いの深さによって判断してOKです。特に若年層であれば、5千円程度でも十分とされています。
■ 仕事関係の場合
関係性 | 一般的な相場 |
---|---|
上司・同僚 | 5千〜1万円 |
部下の親族 | 3千〜5千円 |
取引先の訃報 | 5千〜1万円 |
会社として出す場合 | 1万〜3万円 |
会社関係は、個人として出す場合と、会社や部署として連名で出す場合で金額が変わります。
迷ったら、周囲の同僚や総務に確認すると安心です。
■ 香典のNG金額に注意!
金額には避けた方が良い「忌み数」もあります:
- 4千円:「死」を連想させるため避ける
- 9千円:「苦」を連想させるため避ける
▶︎ 5千円や1万円など、「キリの良い数字」を意識しましょう。
■ 香典を出すタイミングは?
- 通夜・葬儀:どちらか一方でOK。両方持参する必要はありません。
- 参列できないとき:現金書留で郵送することも可能です。
※法要(四十九日、一周忌など)では金額を少し抑えるケースもあります(3千〜5千円など)。
■ 香典返しとのバランスも意識しよう
最近では「香典返し」が充実しているため、1万円以上の香典を包むと、半額相当の返礼品が返ってくることもあります。
お互いに「行き来」するような関係性の場合、毎回の金額を一定にしておくことで、お返しの負担も軽減できます。
■ まとめ
香典は、気持ちを形にして届ける大切な文化。
「多すぎても気を遣わせる」「少なすぎても失礼かも…」と悩む方が多いですが、自分の立場・年齢・関係性を基準に判断すれば大きな失敗はありません。
最後は、心を込めたお悔やみの気持ちが何よりも大切です。
この記事が、あなたのマナーある行動の一助となれば幸いです。
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